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とりっどり鳳明館


客間の鍵が開く思いがけない記憶 ー鍵無しから鍵付きの客間へー
旅館として開業した昭和25年、鳳明館は鍵のない客室で営業をスタート。さらに2000年(平成12年)頃まで、約50年もの間、外鍵のない客室があったことを知ったのは、つい最近のことです。 調べてみると、思いがけない鳳明館の歴史が次々と出てきました。 <客室に鍵がなくても問題なかった時代> 団体客が中心だった鳳明館 鳳明館が旅館として改築・建築された頃、鳳明館は連日の団体客で賑わっていました。 団体のお客様同士の繋がりが深い修学旅行、皇居奉仕団や都市対抗野球の選手団などは客間に鍵は必要なかったようです。 個人のお客様は? 閑散期に個人のお客様も受け入れていました。 旧鳳明館の3代目社長に聞くと、 「バスガイドさん用とかに、内側からかける鍵をつけていた客室はあったけど、外からかけられる鍵はなかったよ。」 「昭和60年頃は、鳳明館だけじゃなくて本郷のほとんどの旅館は、客室に外鍵はついてなかったと思う。」 昭和30年代半ばに旧鳳明館にはいった2代目女将によると 「お客様から鍵のことを言われたことないわ。穏やかな時代だったのね」 今の感覚では不用心な感じがしま

鳳明館 女将
2 日前読了時間: 5分


鳳明館 洞口コレクション ― 床の間にひそむ自由な造形 ―
床の間に、ぽっかりと開いた空洞があるのをご存じですか? この見過ごされがちな空洞こそ、鳳明館の一押しの意匠,「洞口」です。 ひょうたん形、変形四角形、そして何とも名づけようのない形まで、実にバリエーション豊かな開口部が施されています。 鳳明館は、まるで「洞口」博物館。 今回は、この「洞口(ほらぐち)」を深掘りしてみます。 そもそも、なぜ床の間に空洞が? 床の間と、その隣にある床脇(違い棚や地袋などを設けた飾りの空間)を仕切る床脇壁に設けられた開口部は、窓からの光を床脇の奥まで入れることが目的。視線の抜けをつくることで、二つの空間に一体感をもたせる効果があるとされています。 「洞口」と「狆潜り」 この開口部は2種類、「狆潜り(ちんくぐり)」と「洞口(ほらぐち)」です。 床に近い地袋より下の位置につくられるものが狆潜り、それより高い位置につくられるものが洞口。ちなみに“狆”は小型犬、“洞”は空洞。 茶室などで見られる狆潜りは四角いものが多く、円形の例もあります。 一方、鳳明館の客室で見られる開口部のほとんどが洞口です。 ところが、「洞口」で画像検索し

鳳明館 女将
8月20日読了時間: 5分


鳳明館の金魚物語 ― 夏を彩る、小さな語り部 ―
しばらくご無沙汰していた鳳明館ブログ。 これからも鳳明館をめぐる色々な話題を、少しずつご紹介していきます。 再開最初の記事は、夏の風物詩・金魚のお話です。 鳳明館で初めて金魚を飼い始めたのは、コロナ禍による休業後、営業を再開した頃。早いもので4年ほどたちました。 鳳明館の金魚たち。それぞれに、地元・文京区本郷の歴史や、人とのご縁にまつわる小さな物語があります. 庭池に金魚? 台町別館 庭池 ボウフラ退治役 和金 台町別館の大きな庭池で鯉に混じって暮らしているのは、実は金魚です。 そもそも金魚を飼い始めた理由は、観賞用ではありませんでした。 休業中、池の水漏れのため、それまで暮らしていた鯉を地元の金魚・錦鯉問屋「金魚坂」へ預けることに。魚がいなくなった池の蚊の幼虫、ボウフラ対策として、営業再開時に、その「金魚坂」から10匹ほどの和金を迎えたのが始まりです。 金魚を連れてきてくださったのは、改修に向けた木造建築調査に携わっていた設計士さんでした。 広い池で暮らし始めた金魚たちは、すく

鳳明館 女将
8月8日読了時間: 4分


縁起物オンパレード ~建具編~
節分にちなみ、本年第1回目の”とりっどり鳳明館”は福を招く縁起物について。鳳明館は庭木、調度品、設えと縁起物の宝庫。中でも建具は縁起物図鑑ができるほど各種勢ぞろい。今回は見過ごしがちな縁起物も含めた大特集。縁職人さんのユーモラスな発想、お客様がまず気が付かないような拘りすぎ...

鳳明館 女将
2025年2月1日読了時間: 5分


色々な屋号文字&鳳凰デザインの謎
『鳳鳴館』 これはしばしば間違って使われる鳳明館の名称。ただし必ずしも間違いではないのが『鳳明館』らしさ。下宿としての創業時は『鳳鳴館』、本館の看板文字は『鳳朙館』、現在の屋号は『鳳明館』。この3種類の名称に関してほとんど資料や記録がなく、その命名は謎のまま。実は鳳明館の鳳...

鳳明館 女将
2024年9月29日読了時間: 6分


凄い木材達の宝庫 ー銘木・変木から人造・端材までー
鳳明館はサツキ(ツツジ科)の開花がスタート。台町別館庭のつつじが見える本館の客室に施されているのがつつじの床柱。Wツツジ演出よりお客様からのリアクションが濃いのが、ツツジのイメージを覆す床柱のツツジの高さ・太さ・形状。このツツジの床柱に代表されるように、鳳明館の木材は銘木・...

鳳明館 女将
2024年5月11日読了時間: 7分


端午の節句お飾り 比類ないご利益~本多忠勝&落第横丁~
鳳明館で端午の節句を飾っている館が森川別館。地域(旧森川町)由来のご利益が期待できるわけについてご紹介。 本多忠勝と鎧兜飾り・菖蒲幟 本多忠勝は、昨年の大河ドラマで知名度が上がったように、徳川四天王・三傑、 生涯57戦 無傷...

鳳明館 女将
2024年4月25日読了時間: 3分


鳳明館 ”紅葉” は 別格・無敵
鳳明館では 可愛らしい赤い花をつけた青紅葉の清々しい季節の真っ最中。実は、3館の管理を任されてから2年もたった今頃になって、紅葉は3館の旅館の中で別格な存在、そして東京3大名園にない無敵な魅力があると気がついた次第。今回は ”紅葉”のスペシャルさを深堀してみたいと思います。...

鳳明館 女将
2024年4月17日読了時間: 2分


4月入学シーズン 鳳明館も誕生記念月
明治生まれ 126歳の鳳明館は、連続ドラマにできるほど物語の宝庫。旅館としての鳳明館 誕生記念月に、こういった色々な物語や四方山話も紹介していこうとブログをスタートすることにしました。 第1回目は鳳明館の創業ストーリーを手短にご紹介。 下宿...

鳳明館 女将
2024年4月12日読了時間: 3分
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